山の麓のすみっこで すぐに消えてしまうような 瞬間の重なりと一緒に ぼくは今日も生きている

6/20(月) 日記 晴れ、時々にわか雨

すっかり腕が焼けた。あっという間に黒い。犬の散歩のため、手の甲(特に右手)は年中黒いけど、二の腕くらいまでもう焼けてきた。夏至直前。陽の気が満ち満ちている。しかし、湿気も満ち満ちている。湿気は勘弁して欲しいのだけど、植物たちは嬉しいのだろうか?どうだろうか?

webshopは一昨日載せた串田孫一さんの「古典との対話」から、今日は3冊を追加。特に意識せずに「古典との対話」の次の一冊はこれ!と「煎茶の心得」と並べたのだけど、この本の最初に串田さんの「隠れた煎茶家」というエッセイがあり、それがもう本当に良い文章だった。そして、このエッセイを読んだら、もう煎茶というものの奥深さというものにハッとさせられてしまう。そこから始まる煎茶の世界。ほぼオールカラーの写真付きで事細かにその心得が書かれている。煎茶を淹れて味わうという、それだけのことの背景にどれだけの心配りができるか。もはや瞑想のようだなと思う。美味しいお茶を出せるということは凄いことだとしみじみ思った。

そして、「女たち三百人の裏切りの書」と「家守綺譚」。どちらも小説。紫式部の怨霊が宇治十帖について語り出すという話の「女たちー」の方はコラムを書こうと思っている。どちらも日本独特のものを多く含んだ小説だと思う。西洋文化の好きな人には取っつきにくいだろうなと思う。そして、個人的な感想なのだけど、この2冊とも小説ではあるものの、アニメとしての映像がとても合う。特に「女たちー」はレイヤーが多くて、しかもそのレイヤーが増えていく構造になっていて、これは小説のスピード感よりも映像のスピード感の方が合っているような気がした。そして、映像の中でも実写よりもアニメという感じ。読んでいる間ずっとアニメのコマ割りが浮かんでいて、それは多すぎるレイヤーの整理にもなった。アニメにしたら面白いだろうなと思う。(そう言えば2024年の大河ドラマは紫式部が主役と聞きました。楽しみ。)

日本って本当に面白いなと思う。国の性格も人の気性も文化も歴史も。明治以降はどうも外国の意向があまりにも大きく入りすぎているようだけど、今後それがなくなっていったら、一体、今の感性の日本人たちはどう動き出すのだろうか?などと思う。どちらにしても未来というのは楽しみなものだ。

しかし、蒸し暑い。夏はすぐそこ。