7/28(木) 日記 曇りのち雨のち曇り(晴れ間あり)
天気が忙しい。しかし暑い。そして湿気多し。いやはや。
天気も忙しいが、やりたいことが多すぎてあれやこれやと中途半端になっている。頭の中が気忙しい感じ。机の上に本の山が積み上がり、部屋の隅でも本が積み上がり、本棚はいっぱいで、押し入れにも本が押し込められている。多分、掃除をしたほうがいい…。定期的にそう思って、強く決意するも目の前の雑務にかかりっきりになってしまう。
昨日webshopに追加したジョン・アーウィングの「ホテル・ニューハンプシャー」は見ての通り上下巻でそれぞれ約350ページある。そこそこの長編。この本の面白いところは、4分の3まではそんなに面白くないところだと思っている。つまり下巻の半分くらいまでは、すごいトラブルも起きているし、人生を変えるような出来事もあるのだけど、あんまり面白くない。念のために言うと、これはあくまで個人的な感想だから、もちろん最初のページからめちゃくちゃ面白いという人だっていると思うし、上巻の終わりからはとにかく面白いという人もいると思うし、はたまた最後まで面白くなかったという人もいると思う。それは人それぞれだからいいのだけど、とにかく私は、こんなに面白くなかったのに、急に面白くなって、それは面白くなかった4分の3がなければ成立しない面白さということに面白さを感じたのだ。人生みたいだ。
この本を読んだことがある人と話をしたことは一度しかないけど、めちゃくちゃ面白かったということは一致した。初めがあんまり面白くないというところも一致した覚えがある。それっきり「ホテル・ニューハンプシャー」の話を他人としたことはないのだけど、もう一回くらい誰かと「ホテル・ニューハンプシャー」の話がしたいなと思いながらwebshopにあげた。
そして今日は「八月十五日の夜会」。戦時中の沖縄、伊是名島の話。淡々と語られる戦中の出来事。どうも戦争のことを考えると湿気とか暑さとかが一緒に想像させられるのだけど、沖縄戦とか南方での戦争時の話を読んだり聞いたりする機会が多いからかなと思う。台湾の小説「自転車泥棒」にも亜熱帯での戦線の話が出てくるけど、全く違和感なく想像できる。日本の終戦記念日が8月15日だから余計そう思うのだろう。戦争は夏だけじゃないのに。刷り込みみたいなものだなと思う。もうすぐ7月が終わる。8月はどんな月になるだろうか。平和な1ヶ月だといいなと思う。