「ヘミングウェイがどうしたってのかな」とわたしは独り言をいった。雑誌を広げてページを操ってゆくと、死んだと書いてあった。〈アメリカの鱒釣り〉はその話をしなかった。

9/20(火) 日記 雨

台風の影響で朝から雨。起きたときは止んでいて、よし、今のうちに犬の散歩だ!と用意をして玄関を開けたら降ってきた。そんなことがよくある。しかし、お昼頃にちょっと止んだので、急いで散歩に行く。小雨は無視。それでも散歩の終わり頃にはザーザー降ってきてびしょ濡れで帰宅した。犬はいつもと違う雨の中の散歩で始終楽しそうだった。

今日は「太陽の草原を駆け抜けて」という本をwebshopにあげた。子供の視点で書かれた戦争難民の体験記。今も戦火にあるウクライナも出てくるし、カザフスタン、ポーランド、ドイツ、フランス、イスラエルのいろいろな土地が登場する。登場するということはこの主人公が歩んだ道のりということである。語り手が子供だから、全てがあまりにもドキドキワクワクの大冒険のように錯覚してしまう。大人だったらもっといろんなことが頭を渦巻くであろう場面でも好奇心が勝ったり、命が無くなるかもしれないシチュエーションが無知だからこその楽しい思い出になったりとする。

この話の原作はまだ続きがあったそうだが、日本語訳は途中までで、最後に簡潔にその後の家族のことが書かれて終わる。人生ってそうなんだよなと思う。簡潔に書こうと思えば簡潔に書けてしまうのだ。でも本当は物凄いたくさんの事があって、感情があって、それが細かく緻密に周りの人たちと絡み合っていっているのだ。シンプルな人生なんて一つもない。

今日だって私は、この日記を書いていた途中、仕事場から一階に降りる途中滑って階段を転げ落ちた。手のひらと肘と背中とお尻と足の指を強打した。これが人生の流れを変えるきっかけにならないなんて誰にも分からない。もしかしたら、この階段から転げ落ちたことがきっかけで、人生に何かどえらいことが起こるかもしれない。(だとしたら楽しみだ。)

しかし、とにかくいろんなところが痛いからもう寝る。動物はこういう時、じっとするのだ。私も動物の端くれなので、丸まって寝ることにする。

皆さんも階段の上り下りは十分に気をつけて。