
白黒の猫、ポン・プルクワによる日々のことです。
哲学的な語り口の母猫、ポン・プルクワと勇者の息子猫、カントが日々の生活について語ります。ポン・プルクワの語る日々のことは、他愛のないことなのですが、大事件で大冒険で壮大なのです。地獄(病院)へ連れて行かれたりもしますし、猫は大変なのです。そして飼い主のくねくねなど登場する人間たちへの洞察がとても面白いです。猫目線だと、本当に人間は意味の分からないことばかりしているだろうなと思います。
ブロゴ(ブログ)に書かれていたものをまとめたもので、13年間と書かれていますが、猫感覚だからかもっと短い日々のことのように思えるのもなんだか不思議です。そして、ポン・プルクワとカントだと語り口が違うし、視点も違います。2匹とも本当に可愛いだけじゃなく、賢く勇敢で猫を全うしています。ただの猫ブロゴと思ったら大間違いで、人生と猫生の違いを叩きつけられ、日々瞬間をただ生きるということを教えられます。
写真も良いです。特別な感じではなく、生活の幸せな瞬間瞬間が写されていて、ポン・プルクワもカントもとても美しいなと思います。
猫好きさんや、過去や未来に心が持ってかれがちな人にオススメです。
著者:ポン・プルクワ / 発行:グラフィック社 / 210mm × 150mm / 159P / ソフトカバー / 2015年初版第一刷発行 / 古書
○古書につき状態をお確かめの上ご注文ください。
【状態】特に目立ったダメージなく状態良し。カバー後ろに小さな折れあり。
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