
谷川俊太郎が書き、松本大洋が描いた「死」についての絵本です。
言わずもがなの大詩人の谷川俊太郎さんが一夜で綴ったその話を、こちらも漫画界の大家である松本大洋さんが2年かけて描きあげた絵たちです。それだけでちょっと胸が熱くなります。それは、私がお二方を好きだからかもしれません。でも、もしも全く知らない人がこの本を手に取っても、最後は胸が熱くなると思います。
小学生の時に隣の席の「かないくん」が病気で学校を休み始め、そのまま亡くなってしまいます。みんなでお葬式にいき、そして、またいつもの日常が始まります。「かないくん」がいない日常です。そして60年の時がたち、自分は絵本作家のおじいちゃんになります。
「死」が軽やかな重さを持ちながら、残された人々の日常にどう染み込んでいくのか。良いとか悪いとかはなく、ただそこに残るものが言葉と絵によって描かれています。この素晴らしさを感じ取れる人でありたいと思わせる一冊です。
「死」と「日常」を感じたい人にオススメです。
※絵本の発案者の糸井重里さん、谷川さん、松本さんの「かないくん」についてのエッセイと初期のラフ画が収められた「かないくん副読本」付いてます。
作:谷川俊太郎 / 絵:松本大洋 / 発行:東京糸井重里事務所 / 265mm × 190mm / 48P / 2014年第2刷発行 / 古書
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