
「鴨川ホルモー」でおなじみ万城目学さんの不思議なお話です。
小学一年生の元気なかのこちゃん。そして、かのこちゃんの家で暮らす外国語(犬語)を話すマドレーヌ夫人のお話です。マドレーヌ夫人の落ち着いた感じと、かのこちゃんの無邪気な元気さのコントラストも面白いし、それぞれの目に映る世界が大人の世界からはあまりにも遠くに思え、なんだか胸がキュンっとなります。
そして、そのまま無邪気な感じで物語が進むと思いきや、途中でびっくりする展開があり、そのことがマドレーヌ夫人にとっても、かのこちゃんにとっても、奇跡を起こすことになります。もしも、今、出来るのなら大切な人のためにしてあげたいことをやる。それは簡単なことのようで難しいことだったりします。そして、それなりの覚悟と勇気、度胸も必要だという事がよく分かります。
ちくまプリマー新書という事で若者向けの小説ですが、誰が読んでも胸がキュンっとなると思います。そして、玄三郎という犬が出てきますが、犬好きにはたまらない素敵な犬です。
遠い昔、または、まぁまぁ近い昔に子どもだった人、猫や犬が好きな人にオススメです。
著者:万城目学 / 発行:ちくまプリマー新書 / 174mm × 108mm / 234P / ソフトカバー / 2010年初版第2刷発行 / 古書
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