
アーティストで、きのこ愛好家の鈴木安一郎さんのきのこの本です。
ku:nelに登場していたことがあるので、ご存知の方もいると思います。きのこを愛する鈴木さん。ご自身が激写した富士山周辺に生息しているきのこたちは、おとぎ話に出てくるようなものばかりです。ぽってるしたものもいるし、ひょろっと長いのもいる。色も派手なのも地味なのもいる。サンゴみたいな形のもいるし、お皿半分みたいな形もいます。
監修として国立科学博物館の保坂健太郎さんによる、そもそも「きのこ」って何?と、説明をしてくださっている部分があり、「え?!きのこってそうだったのね!」と「きのこ」の魅力にグイグイと惹きつけられます。
本の編集が面白く、はじめにきのこの写真をドドドっと説明なしで写真集のように載せられています。あとから説明文があるという感じです。それもきのこの説明というより、見つけたときの状況や感じたことなどが短く書かれてあり、臨場感が感じることができます。東西南北で分類されているのも、富士の裾野を想像しながら見ることができて楽しいです。
最後に鈴木さんと保坂さんの対談もあり、それも面白いです。
きのこってロマンがある。ということがこの一冊で分かります!
きのこ好きさんをはじめ、ひっそりとした世界が好きな人にオススメです。
写真:鈴木安一郎 / 監修:保坂健太郎 / 発行:PIE BOOKS / 195mm × 138mm / 266P / ソフトカバー / 2010年初版第一刷発行 / 古書
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