
イギリスの神学者、ヘンリー・スコット・ホランドの詩、一編だけを丁寧に仕上げた一冊。
発行人の島田潤一郎さんが、この詩を本にしたいという想いから夏葉社という出版社を立ち上げるまでになったというエピソードを持つ本です。そのエピソードだけでもグッとくるのですが、この詩がとても素晴らしいです。
「死はなんでもないものです。」というあの世へ先に旅立った者の言葉から始まる一編の詩。「死」をテーマにしたものの詩はたくさんありますが、スッと悲しみという感情から少し距離を置き、その後に残る大切なものを語っているような気がします。
そして、大切な人を失った沢山の人の心に寄り添ったこの詩に、高橋和枝さんの絵が寄り添います。日常のなんていう事のない場面を柔らかな暖かいタッチで描いています。
大切な人を見送ったあなたに、読んでもらいたい本です。
著者:ヘンリー・スコット・ホランド / 絵:高橋和枝 / 発行:夏葉社 / 183mm × 125mm / 120P / ハードカバー
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