
多く数学についての本を書かれている山下純一さんによる天才数学者グロタンディークについての本です。
グロタンディークは主にフランスで活躍した数学者です。その生い立ち、そして生き方は映画化されてもおかしくないくらいとてもドラマチックです。著者の山下さんは本当にグロタンディーク・フリークでグロタンディークについてのあらゆることを調べ上げ、グロタンディークに関わる土地に赴き、本人にも会い「グロタンディーク」というものが世界へ与えた影響という影響をつぶさに観察し記録しています。
数学の話ももちろん出てきますが、数学に全く興味のない、知識のない人でも、楽しめるくらい彼の人生は興味深く、もっと知りたいと思うようなものです。たくさんの論文を書き、新しい理論をドンドン発表していたかと思えば、社会運動に力を入れてみたり、そして最後は隠居生活に入ります。
多数の人にとっては馴染みのない数学の世界。そして数学の天才の生きた20世紀を読むのは、なかなか面白い体験じゃないかと思います。
数奇な人生を覗きみたい人、数学が好きな人にオススメです。
著者:山下純一 / 発行:日本評論社 / 195mm × 138mm / 173P / ハードカバー / 2003年初版第一刷発行 / 古書
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