
クウネルで連載していた川上弘美さんの短編集です。
昔のペラペラとしたクウネルの後ろに掲載されていた川上さんの短編は、どの話も静かで、まるで深海で読んでいるような気分にさせられます。それは、人の深いところで静かに蓄積された気持ちを題材にしているからではないかと思います。
短編だから、日常の一コマ、思い出の一コマの話というボリュームなのですが、そこにはあまりに多くの大切にされてきた想いが描かれています。
世界は、どんなに平凡に見えても、決して薄っぺらくないなと思います。
短編なので、生活の隙間にちょっと読むのにオススメです。(もちろん一気読みしてもGOOD!)
著者:川上弘美 / 発行:マガジンハウス / 195mm × 135mm / 253P / ハードカバー / 2010年第1刷発行 / 古書
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