
韓国を語らい・味わい・楽しむ雑誌「中くらいの友だち」の3号です。
今号も面白く興味深いエッセイが満載です。引き続きの連載陣のエッセイの中で、1号に登場した十五代 沈壽菅さんの「漢江の畔で」が一際目を惹きます。(1号の「1990年暮れのこと」も素晴らしいエッセイです。)
日本で400年の歴史を誇る窯元の後継である彼が、韓国の甕工場で働いていた時の話です。1990年代の話で、貧しく辛い日々を、身体も心もどうにかやり過ごす小さな甕工場の職人たちの中に入って暮らし、そしてそこを離れていく。その小さな工場の人々にとって、それは物凄く大きな出来事だったのだろうと思います。なんともやり切れない話ですが、とても素晴らしいエッセイです。
他にも「過去からの贈り物」「ソウル鞍山物語ー番外編」なども、歴史と思い出綯交ぜの話は心を打ちます。かと思えば、タワー探求、ノレバン(カラオケ)考など、面白く笑えるものもあり、やっぱり韓国って深いなぁと思わざるおえないです。
韓国映画、K-POP好きの方にも、ちょっと違った側面からの韓国を知るきっかけになるかもしれません。
韓国のものに興味のある人みんなにおすすめです!
当雑誌をお買い上げの方に、雨乃日通信vol.3をお入れいたします。(無くなり次第終了します。)
雨乃日通信は、韓国ソウルにある雨乃日珈琲店から発行されているフリーペーパーです。雨乃日珈琲店を経営しているご夫婦であるお二人は「中くらいの友だち」のメンバーです。とにかく最高で面白いフリーペーパーです。
発行:韓くに手帖舎 / 148mm × 210mm / P142 / 新刊
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