
白川静さんと梅原猛さんの対談をまとめた一冊です。
あまりにもお二方の知識が深すぎて、話されている内容がどこまでもどこまでも広がっていきます。そこについて行けるとは思わずに取りあいず聴いてみよう。という気持ちで読み進めると、古代の日本、中国の風景が少しずつですが、頭に立ち上がってくるように思えます。
漢字から観る世界はどのようなものか、孔子とはどのような人物だったのか、詩経はどのように受け継がれてきたか、など話題は中国を中心とし、日本がどの時代にどう影響されたのかという話も面白いです。
そして、タイトルにもあるとおり「呪」という面にフォーカスしていて、文献や発掘物などから当時の人の心理・思想を探るのがとても興味深いです。膨大な知識ゆえに語ることのできるテーマであり、貴重な話です。
中国、日本の古代や中世の歴史。または、呪というものに興味のある人におすすめです。
著者:白川静・梅原猛 / 発行:平凡社 / 202mm × 155mm / 293P / ハードカバー / 2006年初版第6刷発行 / 古書
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