
作家でもあり評論家でもあったお二方、丸山才一さんと山崎正和さんの日本の歴史についての語られた本です。
雑誌、中央公論で掲載された8回の対談を加筆訂正しまとめたもので、6世紀ごろの日本史からスタートし、最後は近代日本という、年齢にもよりますが実際に知っている時代のこともお話しされています。
どれも「読む」とあるように毎回何冊かその時代の象徴的なテーマに沿った本があり、それを軸に話が展開されて行きます。目次をみているだけで興味をそそられる話ばかりです。「恋と密教の古代」「院政期の乱倫とサロン文化」「足利時代は日本のルネッサンス」「演劇的時代としての戦国・安土桃山」などなど。
同じ日本といえども時代によって価値観は大きく違います。この時代のこんなところが面白かったよね。とか、惜しかったよね。とか。二人の好き勝手に、でもある程度の確信を持ちつつ、想像力を駆使して話されていきます。それぞれの時代は、興味深くもっともっと知りたいと思わせます。そして、日本って本当に面白い国だなぁとしみじみと思ってしまいます。
最後に略年表と、人名・署名索引がついていますが、それをざっと見るだけで、お二人の知識の広さと深さを感じます。
面白い日本史を知りたい人にオススメです。
著者:丸山才一・山崎正和 / 発行:中央公論社 / 195mm × 140mm / 378P / ハードカバー / 1998年第6刷発行 / 古書
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