
カナダの心理学者スタンレー・コレン氏による犬とのコミュニケーションのための本です。
心理学者ですが、犬の訓練士の資格を取るほどの情熱的な愛犬家です。とても丁寧にそして注意深く犬たちを観察し、私たちに分かるように彼らの言葉を説明してくれています。
吠え方、耳の位置、尻尾の位置、姿勢、目の表情、ボディーランゲージなども、一般に理解されているものはもちろん、よく間違って理解されているものも書かれています。かなり細かいので、それを知ってから犬と接すると本当に話しているような気持ちになります。
そして、随所に犬と人間の歴史や民話、伝説、また、彼が今まで接した犬との物語が盛り込まれているので、読んでいて飽きないし、ますます犬のことが好きになり、犬語をちゃんと理解したくなります。
最後に付録として犬の主な言葉としての動作をまとめたものが乗っています。本当に、文庫とは思えない情報量ですごい本です。
解説を米原万里さんが書かれていて、これもとても面白いです。
という訳で、言わずもがな、犬好きさんにオススメです。
著者:スタンレー・コレン / 訳者:木村博江 / 発行:文春文庫 / 153mm × 107mm / 387P / 2010年第5刷 / 古書
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