
編集者・ライターの上條桂子さんが編集し、玩具の輸入会社アトリエ ニキティキの協力のもと出来上がったヨーロッパの玩具の考察本です。
伝統的なヨーロッパの木のおもちゃたちは、本来は子供が遊ぶものと思っても、大人がついつい飾り愛でていたくなるようなデザインのものが多いです。それらが一堂に出揃った!という感じがします。
それぞれのトイメーカーごとに玩具の紹介と、そのメーカーとデザイナーの紹介があります。写真はオールカラーでそれぞれの玩具が魅力的に写されています。どれも素敵で本物を手に取りたくなります。そして、メーカーとデザイナーの紹介はかなりしっかりされていて、読み応えがあるものになっています。商品の成り立ちを知れることはそのおもちゃへの愛着もわくということもありますが、ウラ話というものは何でも面白いものです。
加えて、編集者、保育園の園長、学芸員、大学教授などによるエッセイ・考察があります。これもまた面白いです。さらに、アトリエ ニキティキの歴史と活動も紹介されています。
木のおもちゃと一言に言っても、それはとても奥深いです。ただただ魅力的なおもちゃを眺めるだけでも十分に楽しめますが、深く深く掘り下げることもできる一冊です。
木製玩具が好きな方、子供とデザインに興味のある方にオススメです。
編:上條桂子 / 編集協力:アトリエ ニキティキ / 発行:青幻舎 / 240mm × 185mm / 135P / ソフトカバー / 2016年発行
○古書につき状態をお確かめの上ご注文ください。
【状態】特に目立ったダメージなく状態良し。帯に破れあり。
○送料はクリックポストをお選びください。