
ノンフィクション作家の柳田邦男さんによる絵本についての本です。
絵本を大切に自分のために読んでいる大人はどのくらいいるでしょうか?私たちは、絵本から児童書を読むようになり、大きく本の世界が広がっていくと、あえて絵本の世界に戻るという人は少ないかもしれません。子どもができ、子どもに読み聞かせるためにと絵本を手に取ることはあっても、自分のために選ぶことはほとんどないでしょう。
柳田さんは、現代のストレスを多く抱えがちの大人たちに絵本を読むことがいいと説きます。絵本は、カチカチに凝り固まった心をほぐし、悲しみがあれば慰め、常識から解き放ち自由なものの見方を示し、そして、私たちにそっと寄り添ってくれると言います。
絵本をきっかけとした様々なドラマも紹介されています。絵本でこんなドラマが生まれるのかと、読んでいるこちらも感動します。そして柳田さんは、1人でも多くの人に絵本を手に取ってもらいたいと全国の書店を巻き込んだ”大人が読むべき絵本”プロジェクトも立ち上げることになります。
本書の中では、たくさんの絵本が丁寧に紹介されています。有名で知っている本もありますが、知らないものも多数あり読んでみたくなります。そして、もっともっと今の自分に合う絵本を探してみたくなると思います。
絵本が好きな人、何かキッカケが欲しい人におすすめです。
著者:柳田邦男 / 発行:岩波書店 / 195mm × 138mm / 212P / ハードカバー / 2014年第12刷発行 / 古書
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