
シェル・シルヴァスタインの「ぼくを探しに」の続編です。
続編ですが、この本だけでもなかなかの奥深さです。日本語では「かけら」と訳されている主人公のMISSING PIECE。この主人公は、カットしたケーキのような(またはチーズのような)三角形の形をしていて、ピタッとはまり、どこかへ転がっていける相手を探しています。なかなかピタッとくる相手が見つからない主人公が、ある日、まんまるのビッグ・オーに出会います。まんまるのビッグ・オーは、主人公が望んでいる、「転がって何処かへいける」ことができるのです。ビッグ・オーと出会ったことで、主人公はある行動を起こします。そんな話です。
こう書いていても、シンプルだけど生きるヒントが満載な話です。シンプルな線だけで描かれた、主人公とビッグ・オー。シンプルだからこそ伝わることが多いのではと思います。
訳は、倉橋由美子さん。あとがきがすごく時代を感じるけど、これもまた時代の流れを感じれて良いなと思います。
子供にも、大人にも、老若男女、全ての人にオススメです。
著者:シェル・シルヴァスタイン / 訳者:倉橋由美子 / 発行:講談社 / 220mm × 190mm / 100P / ハードカバー / 1993年第35刷発行 / 古書
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