
雑誌「新潮45」にて、樺山紘一さんの肖像画に焦点を当てた連載を一冊にまとめたものです。
肖像画というジャンルは、日本ではあまり大きく取り上げられることがないように思います。日本で有名な肖像画もそんなにたくさんは思い浮かびません。でも、この本を読むと、肖像画というものは世界中にたくさんあって、とても面白いものだということが分かります。
そして、描かれる人間がいれば、描く人間がいるということで、それら人物のこと、その関係性など、絵を観ただけでは見えてこない裏話も語られています。描かれた時代背景にも触れているので、その時代を想像しながら絵を観るとまた違ったように見えます。
連載していたものだけあって、リズム感があり読みやすいです。始めから読まずとも気になる絵から読むのも良いと思います。
美術、歴史好きさんにオススメです。
著者:樺山紘一 / 発行:新潮社 / 195mm × 140mm / 269P / ハードカバー / 1997年発行 / 古書 / 絶版本
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