
養老孟司さんの初の講演集です。
90年代に各地で行われた講演で構成されているのですが、今読んでもハッとすることが多くいです。12の講演をまとめていて、それぞれ興味深いく、自然のこと、社会のこと、都市とは、脳みそのこと、などなど。養老先生のあの語り口調がそのままに、帯に「臨場感溢れる」とありますが、まさにその通りで、その場にいたらメモを取っていたなというような興味深く面白い話がたくさん出てきます。
しかし、今まで私たちは何を見て生きてきたのだろうかと考えてしまいます。大切なことは人それぞれかもしれませんが、でも、本当に大切なことを奥へ奥へと押しやり、見ないようにして生きてきたのではないかと思ってしまいました。 まさに今読むと心にズシンと響くのではないかと思います。
あと、しゃべり口調で書かれているので、たまに専門的な話も出ますが、頭に入ってきやすく読みやすいかと思います。
いろんな人にオススメですが、なんとなくこのままで良いのかなと、もやもやしている人にオススメです。
著者:養老孟司 / 発行:白日社 / 190mm × 130mm / 308P / ソフトカバー / 2001年一版一刷発行 / 古書
○古書につき状態をお確かめの上ご注文ください。
【状態】特に目立ったダメージなく状態良し。帯に折れ線あり。
○送料はクリックポストをお選びください。