
医師歴50年、現役のお医者さんである志賀貢さんによる臨終のお話です。
数千の患者さんを看取ったからこそ語れる臨終の話は圧巻です。病気、病院に接する機会がない生活をしている人からしたら、特別な瞬間である「臨終」。いつかは自分も迎えるし、家族がいれば、家族を看取るという機会もあります。たくさんの看取りのエピソードや接し方のアドバイスなどが載っているので、この本は大切な人を看取ることへの、一種の心構えの一冊にもなり得るかと思います。
志賀さんはとても優しい眼差しで患者さんを観ているのだなと思うような語り口で書かれていますが、やはり医師としての眼はとても冷静で「臨終」というものを、感情的なものを抜きに書かれています。家で最後を迎えたいという願いはどうして難しいのかや、臨終の兆候の症状などは、医師でなければ書くことはできないものです。
志賀さんが接した患者さんの看取りのエピソードは、美しいものもあれば、悲しいものもあります。たくさんの患者さんを看取った医師として、家族がどれほど大切かも解いています。自分も含め、大切な人のケアを考える良いきっかけになると思います。
死について考える人へ、病院のことに興味がある方へオススメです。
著者:志賀貢 / 発行:三五館 / 187mm × 128mm / 214P / ソフトカバー / 2017年第六刷発行 / 古書
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