
イラストレーター、西淑(にししゅく)さんの2009年から2019年までの10年間の作品を集めた作品集です
一人の作家の10年の筆跡をいっぺんに見られるのは、なんともすごいことのように思えます。変わっているようで変わってなく、でも大きく変わっている。そんな大きな軸を見ることが出来るのは貴重です。
いろんな手法にチャレンジしていて、いろんな表現を見ることが出来るのもこの作品集のすごいところだなと思います。水彩、線画、銅版画、立体作品。どれも彼女の個性がはっきりと見て取れます。そして、色味がどんどん深く濃くなることに気づくかと思います。でも、暗いわけではなく、そこにはちゃんと灯がともっています。そして、その灯は初期の明るい色味の作品にもあり、それがどんどん見えてきたという気がするのです。
ご友人の小説家である千早茜さんがテキストを載せています。この文章もとても素敵です。絵だけでなんの説明もない西淑という人物について、千早茜さんの言葉で知ることが出来て嬉しいような気持ちになる。そんな文章です。
ポストカード付き。
続いて出た作品集「DRAWING」もオススメです。
著者:西淑 / 発行:elvis press / 225mm × 190mm / 96P / ハードカバー
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