
2012年にアメリカのサンフランシスコとニューヨークから創刊された雑誌オンタリオの3号です。
”やりすごしてしまいそうな偶然、見つけた動機や触発性を大切に人のいる風景、そしてそれらが孕む物語を見いだすための、マインドと地図の上を旅するビジュアル・ジャーナルです。”とあります。表紙に写る女性の投げかける視線から、まさにそこに物語があると強く感じます。
開くとマゼンタピンクに挟まりハワイのサーフスポットの写真が始まります。絶え間なく聴こえる波の音、潮風の心地よい重さ、波乗りに来たサーファーたちの静かな熱量が映し出されます。みんなそれぞれ美しい笑顔が印象的です。
他には、ベルリンが東と西に分かれていたころ、西側の列車が通過することだけを許されていた東側に位置する線路にある元幽霊駅たちや、コロンビア料理、魅力的なスケーターたちとページは続きます。
全ての記事が日本語と英語で書かれているバイリンガル雑誌。パラパラとめくっているだけでどこか遠くと繋がった感じがします。特にハワイのサーファーと海の写真は観ているだけで気持ちが良いです。
遠い異国の風を感じたい人にオススメです。
写真:高橋ヨーコ / 翻訳者:細谷由依子 / 発行:ontariopaper / 254mm × 230mm / 99P / 2015年 / 古書
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