
写真家、若木信吾氏による実の祖父を撮った作品です。
絶妙な祖父と孫との信頼関係が見えます。何か凝った設定をすることもなく、生活の中でのシーンを切り取っているだけですが、その切り取り方がとてもすごいなと思います。当たり前だけど今しかここにない。この瞬間を逃すともういない。というのを強く感じさせてくれます。シャッターを押す瞬間、そこにいた(あった)時間はきっととても暖かい瞬間だったのだなと思います。
祖父の2階にあった部屋の1階への引越しのこと、子供の頃の祖父の部屋での思い出、祖父を撮っていたカメラの話など、最後に書かれた文章で知ることができます。
時間が過ぎていること、一瞬は一瞬であること。その瞬間の尊さを感じる写真集です。
著者:若木信吾 / 発行:リトル・モア / 240mm × 210mm / 70P / 2001年初版第一刷発行 / 古書
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